体脂肪を落とすために「毎日運動をすればいい」というのは感覚的に理解できること。
でも、実際に脂肪って“どの場所”から“どんな順番で落ちていくのか”という「詳しいメカニズムについては知らない」という人がほとんどではないでしょうか?
そこで今回は、脂肪燃焼のメカニズムについて解説いたします。
脂肪燃焼に関する知識をつければ、効率よく理想のボディに近づけるはずです。
脂肪燃焼のメカニズム!運動して減らした脂肪はどこにいく?
この記事の概要
脂肪燃焼のメカニズムとは?脂肪を燃やすとは?
◉ 体脂肪が多いと何が困るの?
体温の維持や内臓を守る働きがある体脂肪ですが、増えすぎてしまうと心臓病・高血圧・糖尿病・脳卒中などの「病気にかかりやすくなる」と言われています。このように、健康上のリスクも出てくるので“体脂肪率を適正に保つこと”が大事なのです。
◉ 体脂肪に関する豆知識
肥満というのは脂肪細胞が増殖・肥大してしまった状態のこと。脂肪細胞の中には、中性脂肪があるのですが「運動」することで、ホルモンの分泌が盛んになり、蓄積されている脂肪を分解・排出する「リパーゼ」という酵素が出ます。リパーゼが体内で働くと中性脂肪は「遊離脂肪酸」に変わり、燃焼しやすい状態に。褐色脂肪細胞という部位で、それが熱に変わることで脂肪が燃えていきます。
◉ リパーゼを活性化させるためには?
脂肪分解酵素のリパーゼが働くのは「空腹時」と「運動時」。中でも活性化するのは「30分以上の有酸素運動」を続けた後だと言われています。ウォーキングやランニング・水泳・エアロビクスなどの有酸素運動が「脂肪燃焼に効果的」と言われているのは、リパーゼが働くからなんですね。
ちなみに、筋トレなどの無酸素運動も組み合わせることで筋肉量が増え、より脂肪燃焼効果もアップします。
◉ 脂肪燃焼の順番って?
脂肪には「内臓脂肪」「皮下脂肪」の他にも「肝臓内脂肪」と3種類あります。
脂肪燃焼の順番は「肝臓内脂肪」と「内臓脂肪」が先で「皮下脂肪」は後から減っていきます。
また、皮下脂肪にも脂肪燃焼しやすい部位とそうでない部位があり、個人差があると言われていますが、一般的に以下の順番で落ちていくと言われています。
①手足の先端 → ②ふくらはぎ → ③肩 → ④二の腕 → ⑤太もも → ⑥顔・胸 → ⑦ウエスト → ⑧ヒップ
なので「ウエストだけ絞りたい」「太ももを細くしたい」など、部分痩せを狙うよりも全体的に絞るということを心がけていくといいでしょう。
どうすればインシュリンの分泌を抑えられるの?
◉ インシュリンに関する豆知識
インシュリンというのは、膵臓から分泌されるホルモンの一種。糖分をエネルギーとして消費する働きがあります。
インシュリンと脂肪燃焼の関係についてですが、こんなメカニズムがあるんです。
① 食事をして血糖値上昇
② 血糖値を下げるためにインシュリンが分泌
③ 余った糖をインシュリンが「脂肪細胞」へ送る
糖質が多い食生活を続けていると「脂肪細胞」にどんどん脂肪が蓄積していき、脂肪燃焼しにくい体へと変わっていくのです。
◉ インシュリンの過剰分泌を防ぐ食事の仕方とは
① 食べる順番を工夫する
ご飯・麺類・パンなど、糖質が高いものを先に食べてしまうとインシュリンが一気にグンと上がってしまいます。まずはサラダ・汁物から手をつけて、おかずに進み、最後に炭水化物を摂るのがポイントです。「先に野菜を摂るのがいい」と言われているのは、糖の吸収を抑える食物繊維が豊富に含まれているからです。
② 規則正しく食事を摂る
食べなければ痩せるだろうと食事を抜く人もいますが、思うように結果が出ないのは、インシュリンのせいかも、規則正しく食事を摂らないと、体は飢餓状態になり「一気に溜め込もう!」と食事のたびにインシュリンの値が急上昇することに。「決められた時間に3食食べることが大事」と言われているのは、そのためです。
③ 糖質オフをゆるく取り入れる
インシュリンを過剰分泌させるのは、栄養素の中でも糖質だけなんだそう。CMで話題のRIZAPなどでも取り入れられている「糖質オフダイエット」が、ここ数年流行していますが、極端に減らすのではなくゆるく取り入れるといいでしょう。糖質量が記載されている本を一読してみると、どんなものに糖質が多く含まれているかが分かります。
– – – – – – – – – –
いったいどれくらいの数値を目指せばいいの?年齢別の目指すべき体脂肪率に興味があるのなら当サイトの以下の記事もオススメです。
体脂肪率30%超の女性が目指すべき年齢別数値と効果的な落とし方
– – – – – – – – – –
結局のところダイエットするしかない
① 食事によるダイエット
ダイエットに食事制限はマスト。ただし、極端な食事制限をすることでかえって脂肪が燃えにくくなってしまうので、体に必要な栄養素をしっかり摂ることは大事です。
② 運動によるダイエット
運動することのメリットは、消費カロリーを上げることだけではなく筋肉量を増やして基礎代謝を上げることにもあります。脂肪燃焼しやすい体になれば、食べても太りにくく。
– – – – – – – – – –
脂肪燃焼に最適なエクササイズに興味があるのなら当サイトの以下の記事もオススメです。
ボディコンバットで脂肪燃焼!女性らしい美ボディを手に入れる方法
– – – – – – – – – –
③ サプリメントを使ったダイエット
体内にもともと存在しており、燃焼・代謝などの働きを司っている「酵素サプリ」や、筋肉をつけて基礎代謝を上げやすくしてくれる「HMBサプリ」などにも注目が集まっています。脂肪燃焼効果がある「L-カルニチン」もおすすめです。
体脂肪を減らしたいからといって、炭水化物を抜くのはいかがなものか?
① 炭水化物を抜くとケトン体の影響が出る
炭水化物のような糖質を抜くダイエットをしていると、糖質に変わるエネルギー源である「ケトン体」が使われるようになり、脂肪燃焼効果の代わりに体のだるさや脳の働きが鈍くなったり、ケトン体が発生することで体臭が発生することもあります。
② 水分を取らないようにするのも間違っている
むくみそうという理由で、水分をあまり取らないようにしている人もいますが、これも間違い。脂肪燃焼するためには水分が必要不可欠。デトックス効果や内臓の機能が高まり、痩せやすい体に。
③ 無理な炭水化物ダイエットは意味が無い
炭水化物を抜くダイエットは定番ですが、ご飯やパンをせっかく抜いてもお酒やお菓子など、他のもので代用してしまったりすればカロリーオーバーとなり、かえって逆効果に。また、脂肪燃焼するためのエネルギー源として炭水化物は必要なので、全く食べないのは逆効果です。
– – – – – – – – – –
脂肪燃焼を促進してくれるレシピに興味があるのなら当サイトの以下の記事もオススメです。
ヘンプシードオイルの効能!脂肪燃焼で痩せるダイエットレシピ
– – – – – – – – – –
今日のまとめ
脂肪燃焼のメカニズム!運動して減らした脂肪はどこにいく?
食事制限をしてカロリーをセーブすると、ある程度体重を落とすことはできますが、我慢と無理を続けた結果「短期間でリバウンドしてしまった」「ダイエットが続かなかった」という声をよく耳にしますよね。
このような、食事制限によるダイエットよりも「脂肪燃焼効果がある」とされているのは運動です。運動をコツコツと毎日続けていくことで、自然に体の脂肪が落とせる可能性が高まります。
最近は体重を落とすことよりも、体をカッコよく引き締めてシェイプアップするというのがトレンドです。余分な脂肪を減らし、筋肉をつける運動を取り入れて、バランスの良い食事をする生活を続けていけば、理想の体型に近づけるので頑張ってみてくださいね。
1. 脂肪燃焼のメカニズムとは?脂肪を燃やすとは?
2. どうすればインシュリンの分泌を抑えられるの?
3. 結局のところダイエットするしかない
4. 体脂肪を減らしたいからといって、炭水化物を抜くのはいかがなものか?
当サイトへのご訪問ありがとうございます。記事のご愛読に感謝します。